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  • 2021/12/17

がん診療における病院の役割について

いつもお世話になっております。株式会社トリムです。

 

前回はがんの疑い~治療開始までの流れをお伝えしました。

診断から治療に至るまで、基本的に病院で行われるわけですが、病院にも種類、そしてそれぞれの役割があることをご存じでしょうか?

今回は、がん診療における病院の役割についてご案内します。

 

がん診療に関わる病院として、「がん診療連携拠点病院等」があります。

厚生労働省が、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国に「がん診療連携拠点病院」を405ヶ所指定しており、下記のような種類に分けられます。

 

・都道府県がん診療連携拠点病院 51ヶ所

・地域がん診療連携拠点病院(高度型) 51ヶ所

・地域がん診療連携拠点病院 289ヶ所

・特定領域がん診療連携拠点病院 1ヶ所

・国立がん研究センター 2ヶ所

・地域がん診療病院 46ヶ所

 

さて、弊社がある岐阜市で身の回りにある病院を大別すると次のようになります。

  1. 大学病院(例:岐阜大学医学部附属病院)
  2. 県・市民病院、厚生病院(例:岐阜市民病院・中濃厚生病院・大垣市民病院など)
  3. 赤十字病院(例:岐阜赤十字病院)
  4. かかりつけ病院・クリニック

こちらを例に、それぞれの役割や、がん診療とどのような関わりがあるかをみていきましょう。

 

  1. 大学病院(岐阜大学医学部附属病院)

岐阜県内の中心的ながん診療を行う「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されている。

 

2.県・市民病院・厚生病院(例:岐阜市民病院・中濃厚生病院・大垣市民病院など)

地域の医療機関や大学病院などと連携を図りがん診療を行う「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている。

さらに、「地域がん診療連携拠点病院」の中でも一定の要件をクリアした病院は「高度型」に指定され、岐阜県内では「大垣市民病院」が該当する。

 

3.赤十字病院(例:岐阜赤十字病院、高山赤十字病院)

病院によって「地域がん診療連携拠点病院」である所とない所がある。

例えば、岐阜赤十字病院は「地域がん診療連携拠点病院」ではないが、高山赤十字病院は「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている。

地域災害拠点病院や感染症指定医療機関に指定されているような、赤十字独自の特色がある。

 

4.かかりつけ病院・クリニック

日常で起こる体調不良時や、健康診断等で要再検査となっていた時に受診することが多い。

可能な検査には限りがあり、より高度な診察や検査が必要だと判断されると①~③の病院へ紹介される。

 

 

一般的に、まず④のかかりつけ病院・クリニックで受診をし、さらに高度な診察が必要な場合、①~③の病院を紹介されることになります。

 

その際に大切になるのは、いかに早い段階で「専門外来・専門医」に紹介してもらえるか!です。

それには、病院の規模だけではなく、がんの拠点病院であるかや、専門医や専門外来の有無が非常に重要になってきます。

 

また、紹介してもらう病院はどこでもいいわけではない、という認識を患者側が持っていることも必要だと思います。

 

今回一番お伝えしたいことなので、もう一度述べます。

いかに早い段階で「専門外来・専門医」に紹介してもらえるか!

ぜひ、この考え方を覚えておいていただければ幸いです。

 

次回は、がん治療における医療関係者の役割についてお伝えします。

 

参考文献:

厚生労働省HP

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_byoin.html

国立がん研究センター がん情報サービス

https://ganjoho.jp/public/index.html

 

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